「投げるのが苦手…」と悩むお子さんへ

運動種目

ドッジボールで自信を育てる!楽しく学ぶ投げ方と練習法

ドッジボールは、子どもたちにとって「ただの遊び」以上の意味を持つ大切な運動体験です。投げて、避けて、キャッチして…。でもその一方で、「うまく投げられない」「すぐ当てられてしまう」と苦手意識を抱く子も少なくありません。

この記事では、投げることに自信がないお子さんでも楽しく取り組めるよう、「投げ方のコツ」と「遊びながら力を伸ばす方法」をわかりやすく紹介します。


1. 投げるってむずかしい?

実はたくさんの力が必要なんです

ボールを投げるという動作には、腕の力だけでなく、「体のひねり」「バランス」「タイミング」といった複数の要素が関係しています。特に運動が苦手な子や、感覚が育ちきっていない子にとっては、「うまくいかないのが当たり前」かもしれません。

だからこそ、焦らず、ひとつずつ丁寧に教えてあげたいのです。


2. ドッジボールの基本の投げ方:3つのステップ

ステップ①:ボールの持ち方

ボールは、手のひら全体でベタッと持つのではなく、
「指先+手のひら」でやさしく包むように支えます。
手が小さいお子さんは、親指と3~4本の指を使って、しっかり安定させると投げやすくなります。

ステップ②:体を使って投げよう

投げるときは、足・体・腕・手の順に力を伝えていきます。
助走をつけて、「1・2・3」のリズムでステップを踏みながら、体重を前に移動させましょう。
体をひねって勢いをつけることで、力強く遠くに投げることができます。

ステップ③:肘と指先を使ってフィニッシュ

ボールは頭の後ろに構えて、肘を高く振り抜くようにします。
最後は、指先でボールを押し出すように投げると、スピードもコントロールもアップします。


3. 当てられないために!逃げ方のコツ

ドッジボールが苦手なお子さんの中には、「すぐに当てられてしまう」「怖い」と感じている子もいます。

そんな子には「投げる」練習だけでなく、「逃げ方」のコツも伝えてあげることで、安心感につながります。

見る力をつけよう

・相手の肩の動きを見る(大きく振りかぶったら投げる合図)
・相手の目線を追う(目線の先にボールが飛んでくる)
・ボールが手から離れる瞬間をよく観察

動きの工夫で当たりにくくなる

・真正面に立たず、少し斜めに構える
・しゃがむ or ジャンプで高さを変える
・人数が多いときは、かたまりすぎないように注意

理学コメント
理学コメント

投げる直前に横へステップするだけでも、驚くほど当たりにくくなりますよ。


4. 遊びながら投げる力を育てよう!

「投げる」動作を繰り返すことで、体の使い方が身についてきます。でも、ただの練習だと飽きてしまう子も多いので、遊びの中で自然に力がつく工夫を紹介します。

壁あて遊び

・壁に向かってボールを投げて、跳ね返ったボールをキャッチ
・音の大きさを意識すると、投げる力の強さが実感できます

的あてゲーム

・ペットボトルやダンボールを的にして、距離や高さを変えながら挑戦
・狙った場所に当たることで、コントロールの自信がつきます

ワンバウンドキャッチボール

・まずは軽くバウンドさせてから投げることで、力の加減を覚えます
・慣れてきたら、距離を伸ばしてもOK!


次回(後編)では…

「うまくできない子が安心して取り組めるルールの工夫」や、「感覚統合の視点からの関わり方」、「やさしさが育つチーム作り」などをお伝えします。


保護者の方へ
投げるのが苦手なお子さんには、「できない」経験よりも、「ちょっとできた!」という小さな成功体験が大切です。えいと運動教室では、子どもの“できる力”を見つけて、育てていくお手伝いをしています。

次回も、どうぞお楽しみに!

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