「うちの子、どうして縄跳びが跳べないんだろう…」
そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか? 縄跳びは ジャンプ・手首の動き・タイミング など、複数の動作を同時に行う必要があり、子どもにとっては意外と難しい運動です。
私自身、小児リハビリの現場で多くの子どもたちの運動サポートをしてきましたが、ちょっとしたコツを取り入れるだけで、縄跳びがスムーズに跳べるようになる子 をたくさん見てきました。
本記事では、縄跳びが苦手な子どもが 楽しく練習できる方法 と 家庭でできるステップ練習 を理学療法士の視点で詳しく解説します。
縄跳びができるようになることで、子どもの自信 も大きく育ちます。ぜひ、お子さんと一緒に楽しみながら練習してみてください!
1. 縄跳びができない理由と解決策

1.1 縄跳びに必要な要素
縄跳びは「ジャンプして縄を回す」だけの単純な運動に見えますが、実は 複数の能力 を組み合わせて行う運動です。
・ジャンプの安定性 → その場で安定してジャンプできるか
・縄の回し方 → 手首を使ってスムーズに回せるか
・タイミング → 縄の動きに合わせて跳ぶことができるか
・協調性 → 手と足を同時に動かせるか
1.2 よくある「できない」理由4つ
① 両足ジャンプがうまくできない
➡ ジャンプのタイミングが不安定だったり、前に進んでしまったりする
・改善策
・タオルの上で連続ジャンプ(ジャンプの安定性UP)
・前後左右にジャンプ(体のバランス感覚を養う)
💡 理学療法士のポイント
「縄跳びのジャンプでは 体の軸が安定 していることが重要です。
特に 姿勢が前かがみになりすぎたり、後ろに反りすぎたり すると、バランスを崩しやすくなります。
タオルを枠にして、はみ出さずに跳ぶ練習 をすると安定しやすくなります!」
② 縄の回し方がぎこちない
➡ 手首をうまく使えず、縄をスムーズに回せない
・改善策
・タオルを使って回す練習(大きく→小さく回す)
・片手ずつ回してみる
💡 理学療法士のポイント
「肩を大きく動かしてしまうと 縄の回転スピードが不安定 になります。
手首のスナップ を使うことで、安定したリズムで回せるようになります!」
③ 縄とジャンプのタイミングが合わない
➡ 縄が足に引っかかる、ジャンプと回す動作がバラバラ
・改善策
・手たたきジャンプ(タイミングの感覚をつかむ)
・親が縄を回してタイミングを教える
④ 縄が軽すぎてコントロールできない
➡ 軽い縄は回しにくく、回転スピードが不安定になる
・改善策
・少し重さのある縄を使う
・縄の中央にトイレットペーパーの芯を通す
2. 縄跳びを教える前に準備すること

2.1 縄の選び方と長さの調整
・縄の中央を足で踏み、肘を90度に曲げたときに縄がピンと張る長さがベスト
・初心者には ビーズロープ がおすすめ(適度な重さがあり回しやすい)
2.2 縄跳びに慣れる遊び
いきなり縄跳びの練習を始めるのではなく、縄に慣れるための遊びからスタート!
・「ヘビさんゲーム」(縄をヘビのように動かし、またぐ遊び)
・「大波小波」(縄をゆらして、タイミングよくジャンプ)
3. 縄跳びを上達させるための練習ステップ

3.1 ジャンプの安定性を高める練習
縄跳びで 連続して跳べない お子さんは、ジャンプが不安定なことが原因かも。
まずは「まっすぐ跳ぶ」「リズムよく跳ぶ」練習から始めましょう!
1️⃣ その場ジャンプ(真上に跳ぶ感覚をつかむ)
🔹 目的:ジャンプのブレをなくす
🔹 方法:
・床に タオルや縄を丸く置く
・丸の中から はみ出さないように連続ジャンプ
・10回連続で安定して跳べることを目標に

最初は 壁に手をついて跳ぶ と、ムダな動きが減ってまっすぐ跳びやすくなるよ!
2️⃣ ジャンプハイタッチ(リズムよく跳ぶ)
🔹 目的:連続ジャンプのリズムを身につける
🔹 方法:
・お子さんの 頭の上あたりに手を出す
・お子さんは ジャンプしながら大人の手にタッチ
・ゆっくりのリズムから、慣れたら速く

『ハイタッチ』 しながら跳ぶと、リズムがつかめて ジャンプが安定しやすい よ!
3.2 縄の回し方を身につける練習
ジャンプが安定してきたら、次は 正しく縄を回す 練習です!
1️⃣ タオルまたぎ(縄の動きを意識)
🔹 目的:縄を回す感覚をつかむ
🔹 方法:
・短めの タオルの両端を持ち、前に回す
・縄跳びのように タオルを足の前に持ってくる
・足に引っ掛からないようにまたぐ動作を繰り返す

「縄をうまく回せない子は、 肩や腕を大きく動かしすぎ てることが多いんだよね。まずは 大きく回す→少しずつ小さく回す って練習すると、手首の動きがスムーズになるよ!」
3.3 タイミングよく跳ぶ練習
ジャンプと縄の回し方が身についてきたら、 跳ぶタイミングをつかむ練習 をしましょう!
1️⃣ 手たたきジャンプ(ジャンプのタイミングを覚える)
🔹 目的:ジャンプのタイミングをつかむ
🔹 方法:
・その場で ジャンプしながら空中で手をたたく
・縄跳びのリズムに合わせて繰り返す

『縄に引っかかる〜!』って子、だいたい ジャンプと回すタイミングがズレてる ことが多いんだよね。
4. まとめ:楽しく続けて「できた!」を増やそう
縄跳びは 「ジャンプの安定」「縄の回し方」「タイミング」 の3つの要素を順番に練習すると上達しやすくなります!
・まずは その場ジャンプ で安定させる
・次に 縄を回す動き に慣れる
・最後に タイミングよく跳ぶ練習 をする
少しずつコツをつかみながら、お子さんが 楽しく挑戦できる環境 を作ってあげましょう!✨
